福島県立医科大学医学部
耳鼻咽喉科学教室

〒960-1295 福島県福島市光が丘1番地
TEL:024-547-1321 FAX:024-548-3011
jibika@fmu.ac.jp

FMU医学部耳鼻咽喉科学講座



日本耳鼻咽喉科学会福島県地方部会

日本耳鼻咽喉科科学会

日本耳鼻咽喉科学会_hwel

福島県立医科大学バナー

診療のご案内

外来診療のご案内はこちらをクリック

当病院は特定機能病院であり、紹介型病院です。
当科を受診される際にはかかりつけ医などの紹介状が必要となります。

 なお診察の優先順位は、原則として以下の通りです。
 (1) あらかじめ各医療機関から病診連携室を通した予約紹介の方
 (2) 当科通院中で、ご予約をお持ちの方
 (3) かかりつけ医などからの紹介状をお持ちの方
 (4) 紹介状・ご予約のない方

 ただし、救急搬送の方や、容態の悪い方などが優先されることもあります。
皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

診察後のご紹介または再診察について
 病院・診療所の連携を推進する姿勢から、
 当科診察後、病状に応じてお近くの医療機関へ治療依頼の紹介状を作成致します。
 病状によりさらなる精密検査や入院・手術加療が必要な方、
 また治療後の経過観察が必要と判断される方には再診予約票をお渡し致します。

【外来担当医表】(令和5年4月1日現在)
クリックで拡大 
【専門外来医紹介】
頭頸部腫瘍外来
 メンバー :室野 重之、池田雅一、川瀬 友貴
  頭頸部腫瘍は、鎖骨の上から頭蓋底までの臓器に発生する腫瘍で、耳鼻咽喉科が扱う領域に生じた腫瘍を総称しています。代表的なものとして、口腔癌、咽頭癌、喉頭癌、鼻副鼻腔癌、聴器癌、唾液腺腫瘍(良性・悪性とも)、甲状腺腫瘍(良性・悪性とも)など挙げられます。
治療では、手術、放射線治療、化学療法を病状に応じて選択し、これらを組み合わせて行うことも必要です。進行癌では再建手術を取り入れた拡大手術や、早期癌では最近注目されている経口腔的手術も積極的に行っており、癌の根治性を保ちつつ機能障害を可能な限り抑えるよう努めています。
日本頭頸部外科学会が認定する頭頸部がん専門医が診療にあたっています(日本頭頸部外科学会ホームページ)
音声外来
 メンバー :川瀬 友貴、室野 重之
  音声外来では声の障害をきたす疾患の診断と治療を行っています。 診断については、電子内視鏡による高解像度の画像やストロボスコープにより微小な病変の検出を可能にしています。 コンピュータによる声がれの分析や発声機能検査により客観的に声の障害を評価しています。 治療法としては、日帰りで行う局所麻酔下の喉頭内視鏡手術、入院で行う局所麻酔下の喉頭形成手術、全身麻酔下の喉頭顕微鏡手術を行っています。必要に応じて、言語聴覚士とも協力しての音声訓練を行っています。
中耳外来
 メンバー : 今泉 光雅、菊地 大介、尾股 千里
  中耳外来は真珠腫性中耳炎、慢性中耳炎、外耳・中耳奇形、難治性中耳炎などに対する診断と治療を行っています。 他院から紹介される患者さんに対しても手術の適応を診断し、鼓室形成術や聴力改善手術、鼓膜形成術を行うと共に術後のフォローアップを行っています。
当院では通常の中耳CTに加えて、空間分解能が高く被曝量が低いコーンビームCTを導入しており、中耳の画像診断に用いています。また手術のクリニカルパスを積極的に導入し、入院期間の短縮をはかっており鼓室形成術であれば術後約10日間、鼓膜形成術であれば約4日間の入院で治療をおこなっています。
鼻・副鼻腔外来
 メンバー :野本 美香、佐藤 廣仁、垣野内 景、尾股 千里
  当科の鼻・副鼻腔外来は、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)やアレルギー性鼻炎などの炎症性疾患から腫瘍まで、 手術治療が必要と考えられる鼻の病気全般を診察しています。 また、術前・術後の処置に関しては、多くの開業医の先生とも連携して診療にあたっています。       
手術は内視鏡手術を主体として、2〜3日の短期入院の局所麻酔での手術や、1週間程度の入院を要する全身麻酔での手術、更には腫瘍に対する手術など、幅広く行っております。
アレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法や日帰りのレーザー手術なども行っております。
嚥下外来
 メンバー : 今泉 光雅、池田 雅一
  口から食物を食べることは、ヒトが生きていく上で必要不可欠なものです。しかし、様々な要因によりその機能が障害される患者は年々増加傾向にあります。嚥下外来では、嚥下障害の患者を対象とし、摂食嚥下の評価、治療、指導を専門的に行う外来診療を行います。
嚥下障害の原因としては、加齢による嚥下機能低下をはじめ、舌・咽頭・喉頭などの悪性腫瘍や、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害、パーキンソン病などの神経筋疾患、食道・縦隔腫瘍など、他の診療科に関連する疾患も数多くみられます。
当科では、実際に咽喉の状態を内視鏡で診察し(VE:内視鏡下嚥下機能検査)、さらにX線検査(VF:ビデオ透視下嚥下機能検査)にて嚥下機能について評価を行います。その結果をもとに、個々の嚥下状態に合わせた嚥下リハビリテーションについて指導し、状況に応じて嚥下機能改善手術や誤嚥防止術などを行っております。
難聴外来
メンバー : 野本 美香、菊地 大介、馬場 陽子(馬場クリニック)
  毎週木曜日に聴力の精密検査から人工内耳手術まで難聴の診断と治療を行っています。
診療内容は、聴力検査(ABR、ASSR、OAE、BOA、CORなど)による聴力の精密検査、画像検査(CT、MRI検査)による耳の形態評価、小児難聴では新生児聴覚スクリーニングや3歳児健診後の精密検査機関として聴覚障害の早期発見、早期支援を行っています。
難聴が高度で補聴器によっても十分な聞き取りができない場合には人工内耳手術も行っており、これまで小児・成人併せて約120耳の手術を行っています(平成30年8月31日時点)。